落石雪害防止工

施工フロー(防雪柵工) | 図で見る施工フロー

【工 種】1、防雪柵工(防雪柵・基礎ブロック・基礎改良)

【使用機械】

バックホウ(0.45m3級) 2台 〜床掘り・基礎砂利・埋戻し
バックホウ(0.8m3級) 2台 〜床掘り・基礎砂利・埋戻し・基礎改良
バックホウ(0.8m3級)ツインヘンッダー付き 1台 〜基礎改良
クローラークレーン(50t吊り) 2台 〜基礎コンクリート設置
ラフタークレーン(25t吊り) 1台 〜基礎コンクリート荷卸し、積込み
平板振動ランマー 2台 〜基礎砂利・埋戻し土転圧
高所作業車(クローラ式) 2台 〜防雪板設置

防雪柵工(防雪柵・基礎ブロック・基礎改良)

施工フロー(防雪柵工)

現地調査
  • ◇施工箇所の位置だしを行う。
  • ◇防雪柵着手前に、現地土質試験(土の三軸圧縮試験)を行い、基礎の算定基準の確認を行なう。

土の単位体積重量   18 KN/m3
土の内部摩擦角   30°
基礎地盤の地耐力   110KN/m2
※ 土質試験値が上表以外の場合は、監督員と「協議」する。
【基礎改良】
  • ◇60m毎にピット掘削を行い改良土質を確認する。
  • ◇改良する土砂を土質毎にて採取し、室内配合試験を実施する。室内配合試験では、経済的に安価で目標強度を得られるよう、固化材の種類及び添加量を決定する。(一軸圧縮強度はδ7・δ28で実施する。)
  • ◇セメント系固化材を使用するため六価クロム溶出試験を実施し、検査結果を「報告」する。
  • ◇現場における試験施工は、室内配合試験結果で得られた最適配合量を基準とした3配合(低・中・高)の添加量で実施する。
  • ◇目標強度の判定は、δ28強度をもって確認し適正なセメント量(添加量)を決定する。
【総合評価提案内容】
基礎コンクリート製作
  • ◇基礎コンクリートは、施工性と施工時期を考慮して、プレキャスト製品での施工とする。
  • ◇基礎ブロックの品質管理は通常の基礎コンクリートと同じ管理とする。

〜承諾願い提出

床堀り・基礎改良
  • ◇掘削はバックホウ(0.8m3級・0.45m3級)にて行い、丁張より水糸を張り過掘りのないよう十分注意して行なう。
【基礎改良】
  • ◇基礎改良はツインヘッダー(攪拌装置付バケット・ベースマシン:0.8m3級バックホウ)により地山で改良する。施工改良対象土量は下記のとおりとし、地山施工上、設計改良対象土量より多くなるが、あくまでも室内配合試験、現場配合試験によって得らられたm3あたりの改良対象土量の添加量を決定する。尚且つ、1週強度で規定の強度が得られる添加量とする。
  • ◇添加材は1t用フレコンパックを使用し、10t不整地運搬車で施工箇所に運搬して散布する。
  • ◇添加材量の確認は1箇所あたりのフレコン重量と散布面積及び散布厚さで管理する。
平面図、A-A断面図、B-B断面図、施工改良対象土量 V=(2.30*2.30)+(2.30*1.00)/2*1.30=4.934m3
  • ◇適正な固化材料か把握するため地盤改良時、午前・午後各1回改良前の土砂を 採取し、含水比の測定を行う。
  • ◇強度の確認は、一軸圧縮強度試験(δ7・δ28)を実施する。
  • ◇一軸圧縮試験の頻度は土質の変化毎に1回、かつ構造物の品質を高めるため、基礎改良20箇所に1回一軸強度を確認する。
  • ◇地盤改良用の固化材の攪拌方法は、攪拌混合精度を高めるため、攪拌混合装置付バックホウ(ツインヘッダー)にて固化材を攪拌混合する。又、フェノールフタイレン溶液により 目視にて固化材の混合状態を確認する。
【総合評価提案内容】
  • ◇基礎改良強度は施工時期を考慮し、1週強度で規定の強度を得られる固化材の添加量とする。
  • ◇基礎改良土の埋戻しが終わり次第施工時期を考慮し、改良土の上に50cm程度の衣土を被せ、1週間防寒養生をする。
基礎砂利敷設
  • ◇基礎改良体の一軸圧縮強度(材齢7日)と支持力(地耐力)の確認を行なった後、再生骨材40mm級をクローラダンプ(10t積)にて場内小運搬を行い0.8m3級・0.45m3バックホウにて投入し、人力にて平坦に敷均す。
  • ◇転圧は、平板振動ランマーにて不等沈下が生じないよう入念に締固める。
基礎コンクリート搬入・設置
  • ◇基礎コンクリート設置に先立ち、高さ・間隔の確認できるよう丁張を設置する。
  • ◇基礎コンクリートは工場よりトラック車(10t積)にて運搬し、ラフタークレーン(25t吊)にて荷卸する。
  • ◇荷卸された基礎コンクリートクローラダンプ(10t積)にて場内運搬を行い、クローラークレーン(50t吊)にて所定の位置・高さに設置する。
  • ◇埋戻しは、1層30cm以下に0.8m3級・0.45m3級バックホウにより投入し、人力にて 敷均しを行い平板振動ランマーにて入念に締固める。
防雪柵搬入
  • ◇防雪柵は、使用資材決定次第、監督員に構造計算書を「提出」するとともに資材承諾を受ける。
  • ◇NETIS活用については、「発注者指定型」により下記新技術を活用する。
    • *技術名 高耐食性溶融めっき鋼板 ZAM工法
    • *NETIS番号 KT-010029-A
  • ◇資材搬入時に、形状寸法の測定・変形を確認し、基準値を超えるもの破損のあるものは、受入れず交換する。
支柱建て込み
  • ◇支柱(H148×100)をクローラクレーン(50t吊)にて行い、所定の間隔・鉛直になるように建込みする。
  • ◇建て込み作業は、風による振れ防止のため、ガイドロープを使用し設置する。
  • ◇ボルトの締付けは、インパクトレンチにより仮締付け・本締めの順に行なう。締付け完了後、トルクレンチにより下記の締付けトルクの確認を行なう。
ボルト径 想定トルク値 施工箇所
M24 360N・T 支柱
M10 24.5N・T 防雪板
*標準締付けトルク・・別紙「基準T系列」(一般用途)参照
防雪板設置
  • ◇防雪板の設置は、高所作業車を使用する。
  • ◇設置時は、強風による作業中止基準を定め作業開始前・作業中の監視を行ない安全対策を行ないます。   中止基準:「10分間の平均風速 10m/S」
  • ◇風速の測定は、簡易風速計により随時行う。
  • ◇設置時は、防雪板及び支柱等のメッキに傷が付かないように十分注意して作業を行なう。
埋戻し
  • ◇防雪柵基礎箇所の転圧は、構造物に有害な偏圧をかけないように左右対称に平板振動ランマー等で入念に締固める。


施工フロー(防雪柵工) | 図で見る施工フロー | 上に戻る

図で見る施工フロー

以下、施工フロー図
一次(基礎部)掘削
↓
固化材散布(基礎改良部)
↓
固化剤攪拌(スタビラオザー)
↓
基礎ブロック据付
↓
基礎ブロック埋戻し

施工フロー(防雪柵工) | 図で見る施工フロー | 上に戻る